麦秋至(むぎのときいたる)、晩秋に作付けされた麦の収穫時期です。香川は麦の産地、だからうどんが名物、とわかりやすい文脈ですね。麦を栽培している農家さんは自宅でうどんを打つのですが、その中で名人と呼ばれるような人たちがでてきて自宅が製麺所になっていきます。そんなわけで香川特有のうどん文化が生まれたんですね。
縁たく粟島のある香川の西には老舗と若手の美味しいうどん屋さんがたくさんあります。そんな中でゲストが来たなら絶対オススメしてる老舗の「須崎食料品店」。香川にはじめて来て一店しか行く時間がないなら迷わずここです。

汁なしの醤油だしをかけて食べるスタイル。うどんは腰の強い太麺で麦の味をしっかり味わえます。そしてこの食感はゲストの誰もが驚くツルツルしてて腰が粘る、それまでの人生で経験したことのない食感でだと思います。特にアツの場合ですが、表面が糊塗化してて素晴らしいテクスチャーです。外国人ゲストには紙に「熱小温泉卵」と書いて、お店の人に見せるようにディレクションします。